お葬式の品格につながる受付の心配りと管理能力

お葬式の品格につながる受付の心配りと管理能力 お葬式は故人の人生を締めくくる大切な儀式です。遺族を支え、滞りなく式を終えることが何よりの供養ですから、遺族のお手伝いをする関係者が力を合わせて役割を果たすことが大切です。中でもお葬式の受付は会葬者が最初に訪れる所ですから受付係は遺族の代理としてお迎えするという自覚をもって応対する必要があります。

そのためには準備がすべてで、大きく3点あります。第1に会場全体の場所の確認です。葬儀会場の場所はもちろん、会葬者の具合が悪くなったり、トイレに行きたくなることもありますから、休憩所やトイレの場所も把握しておく必要があります。第2に受付机のセッティングです。机の上に置くものは芳名帳と筆記用具だけですが芳名帳の記入欄に番号が書いてあるかどうか確認しておきます。これは香典に書き記す通し番号と芳名帳の通し番号を一致させるためです。筆記用具は少し多めに用意しておく方が安心できます。第3に自分のお焼香は事前に済ませておくことです。会葬者はどんどん増えてきますからお焼香する時間はほとんどありません。

受付が始まったら、最も大切な役割の一つが香典の取り扱いです。遺族の代理としてお預かりする香典の中身は現金です。間違いがないように管理し、ご遺族にお渡しするまで気を抜いてはいけません。香典に記入された金額と実際の金額が合っているかどうかもチェックします。会葬者が金額を間違えていたり、入れ忘れることもあり得ます。受付係が特に気をつけたいのが香典泥棒です。式場職員や親せきを装ったりして香典を盗もうとする者がいることを肝に銘じておきましょう。

会葬者のお悔やみのご挨拶に対しては必ずお礼を述べます。黙礼だけでは失礼に当たります。芳名帳へのご記帳はご本人がされるのが普通ですが、中には高齢のために筆が動かせない方もいます。また外国人の場合は芳名帳自体に戸惑う人もいるでしょう。こうした場合は代筆します。

お葬式の受付係の服装や髪形はとても大切です。会葬者から見れば受付係は最初に対面する関係者ですから、服装や髪形の乱れはお葬式そのもののイメージを損ないかねません。基本的には清潔で控えめないでたちで伝統的慣習にも気を配ることです。男性は喪服かブラックスーツに白シャツと黒タイ、黒の靴下に革靴。スニーカー系は避けます。黒髪が無難ですが最近はある程度の茶髪は容認される傾向にあります。いずれにせよ不快感を与えないかどうかの判断は必要です。女性は黒か濃いグレーの地味な服装で、ストッキングは黒が基本です。バッグへの配慮も必要です。光沢のあるものは好ましくありません。特に仏教の教えで喪中の殺生は禁物という伝統的慣習があるので、ワニや蛇の革製バッグは避けるほうが賢明です。

ご遺族は、お葬式後にお世話になった方々にお礼に回ることが一般的です。お葬式の受付係はかなりプレッシャーがありますから引き受けてくれた方にもお礼を忘れないようにすることが大切です。要は感謝の気持ちを示すことです。お葬式の受付は日本人ならではの気配り、寄り添う気持ちを発露にしたものですから、お世話になる側もそれなりの心配りが大切です。

最新ニュース